腕時計メンテナンスの修理工具/スクリューバック固定のセイコーバイス
スクリューバックの裏蓋をオープナーで開ける時は腕時計を固定するバイスが必要になります。前回は普通の薄型ウォッチを開閉するときに使用するバイスの紹介でした。
しかしG-SHOCKなどの分厚い腕時計では普通のバイスでは固定が出来ません。
電池交換コーナーの工具の所でも紹介しましたが、スクリューバック(ねじ込み式)の解説です。このように○と□のつまみで固定する爪の位置を自由に動かす事が出来ます。
大きさは普通の固定バイスと変わりません。でも厚みが違います。また、このセイコーバイスは底がゴムになっていますから、机の上で作業するのも安定感があります。大きな力を必要とするスクリューバックには薄型でもこの工具を使います。
この様に固定しますが厚みが無い腕時計では。固定する爪に裏蓋が埋もれます。この方がシッカリ固定出来そうですが。
オープナーが爪に当たって裏蓋を回す時に邪魔になることもあります。そこでホームセンターなどで売ってる”カッティングボード”を。
任意の大きさにカッターナイフで切ります。そして工具に乗せて、その上に腕時計を置きます。
ピッタシですね。ただしベルトがブレスタイプ(一体風)の場合はベルトにカーブが付けてあります。
この様な場合はバイスにセットしても。オープナーを持ち上げないと工具がベルトに当たり裏蓋を回せません。ベルトを押し下げて回せばラグ部を傷めます。私などは迷わずベルトを外して腕時計を本体のみにしてから作業しますが。
慣れない方は工具がベルトに接触しない角度に工具をセットしてから。ベルトに当たる部分までの”約90°”のみ回してから、また工具をセットし直して90°づつ回すしか無いでしょう。
それとサイドにプッシュボタンがある腕時計ですが、この状態で左に回せばボタンに圧力が掛かります。こちらの工具ならボタンに当たらない様にセットが出来ますね。
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