腕時計メンテナンスの修理工具/グラインダー・バフ掛け

グラインダー/バフ

先日の電池交換DolceのK18ウォッチで紹介の”バフ掛け”の質問がありましたので紹介です。これがグラインダーと言われる工具です。これは私が使っている物では無いのですが、私のグラインダーはとても見せるに忍びない状況ですからカタログで。形はどんなグラインダーも概ねこういった形状ですね。

ホームセンターでも売っています。小さいモノなら¥10.000くらい。大きな物では¥20.000くらいですか。用途が腕時計のケースくらいの大きさを削ったり磨いたりする場合は小さい物でも良いでしょう。もちろん”ハンディータイプ”も売っています。

そして写真で説明しますと右側が「グラインダー」左が「バフ」ですね。

構造は簡単、工具中央に大きなモーターが入っていまして、スイッチを入れると高速で回転します。右側には”砥石”(かなり荒い)が付いていますからこの部分にメタルバンドなどを押し当てて削ります。メタルバンドを押し当てるとステンレスが”真っ赤に染まる”くらい高速で回転します。よって小さなお子様の近くで使用するのはかなり危険です。

左側が「バフ」です。パフでは無いですよ「バフ」と言います。

この左側は砥石では無く”フエルト”ですね。腕時計のケースを磨く場合はAmorを付けてこのフエルトに押し当てます。最初はそろっと。段々キツク押し当てます。

これも高速で回転しますから、例えばプラスチックを磨く場合、強く押し当てると簡単にプラスチックが摩擦熱で溶けてしまいます。腕時計のケースでもじっと押し当てると10秒くらいでケースが持てないくらい熱くなります。

よってムーブメントをケースから取り出さない限り腕時計にダメージを与えます。ムーブメントを取り出さないで使用する場合はキツク押し当てる事は出来ません。

腕時計のケースなどを磨く目的の場合はこのフエルトはなるべく柔らかい物を購入しましょう。1台あれば指輪やブレスレット金属物は何でも磨けて便利!

ただしメッキの部分を磨く場合は、あまりキツク押し当てて磨くことはいけませんね。

これはメッキのケースですが軽くバフに押し当てて。このくらいまで綺麗になります。 この腕時計は3万円くらいの腕時計ですからメッキ部分のバフ掛けをしても大丈夫ですが、¥5.000までくらいの腕時計はメッキが、かなり薄いです。よってバフ掛けするとメッキが剥がれる可能性がありますから要注意!ですね。

注意点はグラインダーにしてもバフにしても一緒に高速で回転します。よってしっかり研磨物を持っておかないと回転に研磨物が巻き込まれて下に落ちるだけなら良いですが、巻き込み方が悪いと自分の方に高速で飛んで来ますから危険です。指を巻き込めば・・・・怖!

またグラインダーを触る場合は削除粉(金属の粉)。バフは繊維の粉が周りに飛び散ります。よって必ずメガネを掛けて外で作業しましょう。家の中では掃除が大変です。

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